ノイロトロピン注射(再掲)
- takamidaiuketuke
- 1月20日
- 読了時間: 2分
更新日:2月3日
三重県の今年の花粉量は、昨年よりかなり増加することが予測されております。症状が強く出る方は、早めの準備をお願い致します。
ノイロトロピンとは花粉症の治療に、今内服されている抗アレルギー薬の効果が足りないと感じている方などに使用する注射薬です。
ノイロトロピン注射とは、ワクシニアウイルスを接種したウサギの炎症皮膚組織から取り出したエキスを有効成分とした注射剤です。
主な作用は以下の通りです。
下行性疼痛抑制系の活性化作用
ブラジキニン遊離抑制作用
末しょう循環改善作用
冷感・異常知覚改善作用
抗アレルギー作用
上記のように、痛みを抑える作用や手足の循環を改善する作用もあり、整形外科では腰痛症や肩の痛み、神経痛などの治療に使用しています。鼻水が出やすくなる働きを抑えたり、アレルギー物質を分泌させる好酸球が増えるのを抑制したりする働きもあるため、花粉症などのアレルギー症状を緩和させる効果が期待できます。
(※効果には個人差があります)
使用法としては、「1日1回、ノイロトロピン単位として3.6単位(1管)を静脈内、筋肉内または皮下に注射する」となっていますが、実際は1週間に1〜3回の頻度で、1シーズンで合計6回程度注射するのが一般的です。
花粉症の3大症状(鼻水・鼻づまり・くしゃみ)すべてに効果があります。特に、くしゃみに対して8割近い方が改善したというデータも出ています。
その他にも、炎症反応全般に関与している好酸球が全身にひろがるのを抑える働きもあり、鼻の症状以外にも肌や目のかゆみ、じんましんなど全身のアレルギー症状に対して効果が期待できます。
注射部位の腫れや赤み、かゆみなどが出る可能性がありますが、副作用頻度は高くなく、命の危険があるようなひどい副作用の報告はありません。
妊婦や授乳婦に関しては安全性を調べる検査をしていないため、原則として妊娠している方や授乳している方にはノイロトロピン注射をしていません。
※ノイロトロピン注射の費用は保険適用で1回500円~1,000円程度です。
接種希望の方は当院までお問い合わせください。
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